ジュエリーに恋した、エリザベス・テイラー

The Collection of Elizabeth Taylor
エリザベス・テイラー、最後のチャリティー

Photo Christie’s Images Limited 2011 Text Keiko Honma

The Collection of Elizabeth Taylor
エリザベス・テイラー、最後のチャリティー

ネックレス
歴史的な天然真珠「ペレグリーナ ネックレス」。スペイン王家で16世紀から受け継がれてきた涙形の真珠「ラ・ペレグリーナ」は、ベラスケスの絵にも描かれた逸品。1969年に、リチャード・バートンがオークションで落札し、エリザベス・テイラーへのバレンタインの贈り物にした。エリザベス・テイラーはカルティエのデザイナーと共にこのペンダントをデザインしたという。

2011年3月23日、銀幕の大女優エリザベス・テイラーが亡くなった。79歳だった。彼女は生涯に8回結婚し、晩年は独身を通した。ジュエリーをこよなく愛し、自叙伝『My Love Affair with Jewelry』まで出版したエリザベス・テイラー。その彼女の遺品が、クリスティーズのオークションに登場した。数々の遺品のうち、目を引くのはもちろんジュエリーだ。その一大コレクションのハイライトを、ここに紹介する。

  • チャームブレスレット チャームブレスレット
    子供たちの名前を刻んだ愛用品「チャーム ブレスレット」。チャームはエリザベス・テイラーの大のお気に入りで、10代の頃から集めたたくさんのチャームでブレスレットをいくつも作り、愛用していた。チャームの中のひとつには、4人の子供たちの名前と誕生日が刻まれたメダルが入っている。
  • ティアラ ティアラ
    亡き夫の面影をしのぶティアラ「マイク・トッド ダイヤモンド ティアラ」。死別した夫、映画プロデューサーのマイク・トッドから贈られたコローネ(王冠)風のティアラ。マイクは「君は僕のクイーンだ。だから王冠を着けなきゃね」と言ってこれを渡した。夫がアカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した際、彼女はこれを着けて式に出席した。
  • チャームブレスレット
  • ティアラ

出品されるジュエリーは、計269点。それぞれにいわくがあり、エリザベス・テイラーがとくに好んだカルティエ、ヴァン クリーフ&アーペル、ブシュロン、ジャン・シュランベルジェなどの貴重な作品も含まれる。ブルガリのジュエリーは、ローマとパリで開催されたブランドの回顧展に特別に貸し出されていたものだ。クリスティーズ・ロンドンの会長デヴィッド・リンリー(英マーガレット王女の子息)は「これだけのコレクションを身に着けて本当に似合うのは、エリザベス・テイラー本人か、私の伯母(エリザベス女王)だけだろう」と感嘆したという。

  • ネックレス ネックレス
    プールで泳いだ最高級のルビー「カルティエ ルビー スイート」のネックレス。別荘のプールにいるとき、マイク・トッドがカルティエのルビー3点セットをエリザベス・テイラーに持ってきた。彼女はジュエリーを身に着け、鏡が無かったのでプールの水面をのぞき込み、大喜びで夫に抱きついて、そのまま夫と共にプールに飛び込んだ、と自叙伝に書いている。
  • イヤリング イヤリング
    「カルティエ ルビー スイート」のイヤリング。
  • ブレスレット ブレスレット
    「カルティエ ルビー スイート」のブレスレット。
  • ネックレス
  • イヤリング
  • ブレスレット

そう、エリザベス・テイラーは貸すことはあっても、決して借りることはしなかった。あるときウィンザー公爵夫人のブローチを彼女が褒めたところ、公爵夫人はその複製品を作るのを許したという。しかし彼女はそれをきっぱり断ったのだ。またレッドカーペットでも、ブランドからの貸し出しを断り、いつも自前のクチュールドレスと愛用のジュエリーで通した。

ジュエリーのセールは2011年12月13・14日にニューヨークで行われ、収益の一部は彼女の設立したエイズ基金に寄付された。慈善事業に熱心だった誇り高きエリザベス・テイラーの、最後のチャリティーだ。

●クリスティーズ ジャパン
TEL03-3571-0668
www.christies.com

真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
物質的な豊かさが、依然として私たちの精神を支える強靭な基盤であることに、言を俟ちません。
真の贅沢はそこから始まります。
アルゴリズムが弾き出す「正解」を疑い、自らの審美眼と直感で未踏の価値を切り拓く。
その「知的冒険」こそが、グローバリズム崩壊後の世界に残された、最後のラグジュアリーではないかと考えます。
Nile's NILE Digitalは、物質と精神、伝統と革新、都市の快楽と野生の回復――この相反する要素を「アンビバレンス」として愉しむ、選ばれた冒険者たちのためのプラットフォーム。
混沌を優雅にサバイブするための視座と、本物の体験へのアクセス権。
ここはまさにDesigning for the Exceptionalsの砦。
知的冒険者たちが集い、次なる航路を描くための、現代の港となります。

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