“外交官”としてのプライド PRIM

チェコで唯一にして、歴史あるウオッチマニュファクチュール、プリム。そのフラッグシップ的なモデル「ディプロマット」。“外交官”の名を持つ、このタイムピースの魅力を探る。

Photo Takehiro Hiramatsu(digni) Text Yasushi Matsuami

チェコで唯一にして、歴史あるウオッチマニュファクチュール、プリム。そのフラッグシップ的なモデル「ディプロマット」。“外交官”の名を持つ、このタイムピースの魅力を探る。

ディプロマット
ディプロマット
チェコ特産のボヘミアンサファイアクリスタルを風防、およびシースルーケースバックに採用。ブラックダイヤルとホワイトダイヤルを用意。5気圧防水。自動巻き、ケース径40㎜、SSケース×クロコダイルストラップ、各594,000円。

東欧と西欧の文化が交わるエリアに位置するチェコ共和国は、古くからしばしば政治的な舞台ともなってきた。それゆえ、外交が極めて重要だったことは言うまでもない。ここに紹介するウオッチには「ディプロマット」、すなわち〝外交官〞の名が冠されている。共産圏時代から、チェコを訪れる国賓への献上品として製作が始まった気品あふれるモデルで、外交上、看過できない役割を果たしてきたことをうかがわせる。
「ディプロマット」を生み出したのは、チェコで唯一のウオッチブランド、プリムである。旧チェコスロバキア時代の1946年に設立された国営時計工場を前身とし、49年から腕時計専門工場として独立。2000年以降、新体制下で進化を遂げ、ムーブメントから外装まで、自社内で一貫生産が可能な、チェコ唯一のマニュファクチュールとして評価を決定付けてきた。

「ディプロマット」は、自社製キャリバー98を搭載。控えめなサイズが目立つプリムの中では、存在感のある直径40㎜のケースを採用。梨地仕上げの文字盤には、1964年の製造モデルにインスピレーションを得た放射状のラインが施されている他、エンジンターンベゼルも、60〜70年代風のイメージをかき立てる。

古き良き時代のタイムピースへのオマージュ、そしてマニュファクチュールとしてのプライド。現代のハイエンドウオッチが忘れてかけている腕時計としての美質が、この時計にはしっかりと息づいている。

●ブレインズ TEL03-3510-7711

※『Nile’s NILE』2016年9月号に掲載した記事をWEB用に編集し掲載しています

真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

ラグジュアリーの定義が、音を立てて変わりゆく時代にあっても、最高峰のプロダクトを手にし、その圧倒的な美しさに触れる高揚感が、人生を鮮やかに彩る原動力であることを、私たちは知っています。
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