玄関を入り、階段を下りる。そこには、地階に設けられた居住空間が広がっていた。大きな窓から差し込む自然光が、室内を柔らかく照らしている。その奥、アンティーク調の家具がゆったりと配置されたダイニングの先に広がる、木とステンレスのL型キッチン。
家主は、ヴィンテージ家具の買い付けを生業とするKさんだ。夫婦で暮らす新しい住まいをリフォームするにあたり、キッチンを一新することにした。そこで選んだのが、マイスデルのオーダーキッチンだ。
「素材は、やはりステンレスがいいなと思っていました。手入れがしやすいですし、何よりうれしいのは経年変化です。キッチンが完成して約1年。使い込んだ風合いが“モノ”の存在感として目に見えるのがうれしいですね」
ステンレスは使い込むほどに表情が深まる。今回はバイブレーション仕上げを選んだことで、大きな傷や汚れも目立ちにくく、美しく味わい深いまま変化していく。「“モノ”が重ねた時間を目で見たい」─そんなKさんにはぴったりの素材だ。作業台だけでなく、収納扉、引き出しの中、棚の裏も同様に仕上げ、空間に統一感を生んでいる。
「空間が冷たい印象になってしまうことは避けたかったので、そこに木を融合させることにしました。素材は、温かみのあるブラックチェリー。木材は木目の形によって印象が異なるので、何種類もパターンを提案していただいたのがありがたかったですね」
特徴的なのは、“見せる収納”が多いことだろうか。吊り戸棚や腰下の棚は、すべてオープンタイプ。これも、Kさんの希望あってのものだ。
「いい道具は隠さず、見えるように置いておきたい。でも几帳面な方ではないので、雑に置いても絵になるような収納が欲しかったんです。特にシンク上の水切り棚は、洗い終わったボウルやザルを置くのに便利で重宝しています。シンク内の水切りかごだけだと乱雑になりがちですが、上に置けば視界もすっきり。使い勝手も見た目も両立できますから」
ほぼ満足なキッチンだが、使っているうちに一つだけ、さらに良くしたい点があるのだとか。
「せっかくフルオーダーで造っていただいたのに、キッチンペーパーホルダーをつけるのを忘れてしまったんです!ないとどうしても不便で……かといって既製品のホルダーを取り付けるのもしっくり来ず。トング掛けと同じ太さ、幅のものが欲しかったのですが……」
大丈夫、マイスデルならアフターフォローも万全だ。どれだけ綿密に打ち合わせを重ねても、実際に使ってみなければ気づかないことはある。完成後の施工にも手厚く対応してくれる安心感は、何ものにも代え難い。
暮らしには、人それぞれの個性や考え方がにじみ出る。生活を作る場所であるキッチンにこそ、そんな個性を反映させたいものだ。マイスデルのフルオーダーキッチンで、生活を自分らしく彩りたい。
●タニコー MEISDEL室
TEL 03-6271-5020
※『Nile’sNILE』2026年4月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています。

