銀座・コリドー街の一角に位置する「グランポレールワインバー トーキョー」。サッポロビールが誇る、国内4産地の葡萄を用いたプレミアムワイン「グランポレール」シリーズを楽しむ場を、と、2015年にオープンしたワインバーだ。
1976年に自社ワインの製造を始めたサッポロビール。グランポレールのブランドを立ち上げ発売したのは、2003年のことだ。日本の風土を色濃く反映したワインを、より本格的に追求すべくプロジェクトを開始。以来同社は自社畑を増やすとともに、葡萄の品質、醸造技術の向上に尽力してきた。2009年には、ワイン用葡萄に適した土壌、気候を持つ「安曇野池田ヴィンヤード」を獲得、植樹から葡萄作りを開始。2012年には自社ワイン造りの原点である勝沼ワイナリーをリニューアルし、小ロットでより細やかなワイン造りができる「グランポレール勝沼ワイナリー」を開設。さらに栽培担当者、醸造担当者らの熱心な取り組みも加わり、グランポレールは権威ある国際大会で金賞を受賞するなど、世界で高評価を得るワインへと成長した。
グランポレールのワインは、約30種類ある。北海道、長野、山梨、岡山の4産地と、葡萄品種ごとの個性をしっかりと反映した上質な味わいが特長。それらほぼすべてを楽しむことができるのが、「グランポレールワインバー トーキョー」だ。
同店ではスパークリングを除くすべてのワインをグラス、ハーフグラスでも提供する。「テイスティング感覚で、さまざまな種類のワインを楽しむお客様も多いです」と、支配人の宰務鉄平さん。持ち帰りも可能なワインリストは、それぞれのワインの特長を記すほか、4産地の説明、葡萄畑の写真、ワイナリーの紹介など、わかりやすく、かつ読んで楽しい内容。「旅行の冊子を見ているような気分になるデザイン。銀座にいながら、ワイナリーの雰囲気を楽しんでいただいています」と話す。
グランポレールとのマリアージュを前提に考案されている、同店の料理。北海道のワインには、同じく北海道産のエゾ鹿の一皿を。山梨のワインには地元のブランド鶏「甲州健味どり」の一品がおすすめだ。また「日本ワインの魅力は、繊細な口あたり。繊細さに寄り添う、優しい味付けを心がけています」と宰務さん。さらに、「洋の料理も、和の発酵調味料を使うことで、日本ワインと格段によい相性を見せるようになります」とも。ラグー(煮込み)に八丁味噌を加えたり、バーニャカウダのソースでアンチョビの代わりに酒盗を使うなど、日本ワインを主役に据えた店ならではの工夫を重ねている。 「『おいしかった』だけでなく『楽しかった』という感想をたくさんいただきます」と宰務さん。ますます上質に、個性豊かになっていく日本ワインの魅力を、グランポレールを通して発信する同店。日本ワインの面白さを発見できる店として、ワインファンから初心者まで、多くの人々を引きつけている。
● グランポレールワインバー トーキョー
東京都中央区銀座8-2 山下ビル1F
TEL 03-3575-5222
※『Nile’s NILE』2018年6月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています。

