銀座で日本ワインを買うなら、GINZA SIXの地下2階にある「いまでや銀座店」へ。北海道から宮崎まで約200種類、60ワイナリーの日本ワインがそろう。1962年創業、千葉県の老舗酒屋である「いまでや」が日本ワインへの取り組みを始めたのは20年ほど前から。専務とワイン担当者が自らの足で全国の日本ワイン生産者を訪問。ワインそのものの質はもちろん、葡萄畑の状態やそれをつくり出す生産者の人柄と思いに共感し、日本ワインに魅了された。以来、日本ワインの生産者と共に歩むようになったという。 「日本ワインは日本人にとってなじみやすく、身体に染み込みやすい。和食にも合うので普段の食卓でも味わえるのが魅力です。加えて、生産の現場が身近にありワインの背景を自分の目で見られる点も面白さの一つです」と話すのは、いまでや銀座店スタッフの西尾香里さん。彼女自身、大学時代から日本ワインに魅せられてワインエキスパートの資格などを取得したという熱烈な日本ワインファンでもある。そんな西尾さんに「いまでや銀座店がおすすめする日本ワイン10選」を挙げてもらい、特に印象的なエピソードを聞いた。 「まず挙げたいのはキスヴィンワイナリー。ここはとにかく葡萄へのこだわりが深く、またスタッフのチーム力も高いんです」。また千葉県八街市にあるヴァン・ヴァン・ヴィンヤードは、「弊社とは畑作りから一緒に取り組んでいる仲。ヴァンはフランス語で『風』のことで、風がよく流れ強い葡萄が育まれる八街の風土を取り入れた名前ですが、弊社のスタッフ20名近くで植樹をした際、まさに強い風が吹いていたことがきっかけとなり名づけられました」
そして、ここでしか出合えない特別な一本も。「IMADEYA GINZA 1周年記念ワインは、MGVsワイナリーが当店のためだけに醸造した408本限定のワインです。柚子のようなほろ苦さと甲州の果実の力が、みずみずしく繊細に口中に広がります。大人っぽさと、新緑の公園で家族皆で飲みたくなるような爽やかさを兼ね備えた味わいです」。ラベルの裏にはボトリングナンバーも印字されているので、思い入れのある番号を贈る楽しさもありそうだ。 「生産者に個性があるように、ワインの味わいもそれぞれ異なります。お客様にワインの〝知識を教える〟のではなく、生産者の思いや背景などを経験を通してお伝えすることで、たくさんの人に日本ワインの魅力を知ってもらえたら」と西尾さん。海外のワインよりも高いイメージのある日本ワインだが、いまでや銀座店に並ぶ日本ワインの中心価格帯は2000〜5000円。多くの人に親しんでもらうため、手ごろな価格帯のものをそろえている。また日本ワインを知るイベントもたびたび開催されており、生産者とファンが直接交流する場にもなっている。
知れば知るほど奥深い日本ワインの世界。自分で味わうのはもちろん、ワインをめぐるストーリーとともに手土産にしてみるのもよさそうだ。
● IMADEYA GINZA
東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX B2
TEL 03-6264-5537
※『Nile’s NILE』2018年6月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています。

