食

継承する元祖の味

京都中華 ハマムラ

Photo Masahiro Goda Text Nile’s NILE

京都中華 ハマムラ

丸太町通に面した店の前で3代目店主の濱村吉行さんと。京都ではおなじみの「ハマムラ」の文字を盛り込んだトレードマークも、「支那料理 ハマムラ」から受け継いだもの。

京都で最初の中華料理店ができたのは1924(大正13)年のこと。店の名は「支那料理 ハマムラ」、実業家の濱村保三により祇園、四条縄手に開店した。

濱村は店のトレードマークを公募するという新しい試みをしながら、中国人料理人・高華吉を採用して本格中華料理店を目指した。そして高は、祇園という土地柄に合う料理を考案していく。それはニンニクなどの強い香辛料を使わず、鶏や昆布でだしをとったあっさりとした味の、現在に続く“京都らしい中華”の元祖であった。

戦争の影響で、次第に店の営業は縮小を余儀なくされ、戦後間もない1947(昭和22)年に閉店することに。そしてメニューは濱村の弟、末次郎が河原町三条に開いていた「ハマムラ河原町店」へ受け継がれ、現在は末次郎の孫、濱村吉行さんに引き継がれている。

4年前、吉行さんの父親が亡くなったため、河原町三条から府庁前に店を移し、同時に「京都中華 ハマムラ」と名称を変えた。

「僕の仕事は『ハマムラ』の味を再現することだと考えていたので、“京都の中華の元祖”という思いもあり、称号を変えたんです。例えば、『えびの春巻き』は皮から全て店で作るため、完成まで2日かかるんですよ。他のメニューはもちろん、調味料もほぼ当時のものを使い続けています」

そう話す吉行さんの顔は自信に満ちていた。

上から「酢豚」と「えびの春巻き」。どちらも長年の人気メニューだ。酢豚は脂のない赤身肉を使い、酢は京都では料亭専用に卸される齋(いつき)造酢店のもの。

● 京都中華 ハマムラ
京都市中京区丸太町通釜座東入ル梅屋町175-2
TEL 075-221-4072

※『Nile’s NILE』2018年2月号に掲載した記事をWEB用に編集し、掲載しています。

真のラグジュアリーとは何か

真のラグジュアリーとは何か

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